さて、今日は震災に関連するお話です。
福島県の原発で懸念される放射能漏れですが、
先日も放射能被爆の可能性のある方に
ヨウ化カリウムが配布され、服用したというニュースを
放映していました。
なぜ、被爆でヨウ素を補給しなければならないかというと、
放射能をもったヨウ素が飛散して、
それが体のなかに取り込まれるからです。
ヨウ素は体内の甲状腺というところに蓄積しますが、
放射能を持ったヨウ素がそこに蓄積すると、
発ガンする可能性があります。
被爆した際、普通のヨウ素を体内に取り入れることで、
放射能を持ったヨウ素が甲状腺に取り込まれる量を
相対的に減らすことができるので、
被爆した後にヨウ化カリウムが処方されるのです。
関東地方では今、被爆の恐怖心から、
ヨウ素を摂取しようとする方が増えているそうです。
そこで、ヨウ素を比較的多く含む昆布や消毒薬の
需要が高まっているのだとか。
しかしそれらはヨウ素摂取に適切なものでないといわれています。
簡単にその理由をお知らせします。
○昆布
ヨウ素含有量が少ないので、
治療量のヨウ素を摂取しようとするときは、
乾燥重量で数十グラム摂取しなければならない。
→量が多すぎて現実的でない
○消毒剤(イソジン等のポピドンヨード)
アルコールが40~70%程度含まれるほか、
他の添加物も含まれるので摂取で胃が荒れたりする恐れ。
治療量のヨウ素を摂取しようとするときには、
20ml弱摂取しなければならない。
→副作用や量の多さからダメ
未曾有の事態にいろんな情報が錯綜し、
何が正しい情報なのかわかりにくくなっています。
非常に難しいことだと思いますが、
あせらず情報を精査して対応したいものです。
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