さて、今日はロコモティブシンドロームのお話。
聞きなれない言葉だと思われる方はたくさんいると思いますが、
ロコモティブシンドロームのロコモティブとは、
ロコモーション(蒸気機関車)からなんとなく想像されるように、
「移動能力(を有すること)」という意味です。
それにシンドロームがついているわけですが、
いまや誰でも知っている
「メタボ(メタボリックシンドローム)」と同様、
これもからだの不具合(?)をあらわす概念なんです。
では、移動能力の不具合とはどういうことでしょう?
それは変形性関節症や骨粗しょう症、
脊椎間狭窄症といった骨や関節の病気のほか、
筋力やバランス能力の低下といった加齢に伴う運動機能低下
のことを指します。
ロコモティブシンドロームという言葉は
あんまり浸透していなくても、
それに該当する方は日本で4,700万人といわれ、
ざっくりといえば、2~3人に一人がロコモをわずらっている
計算になります。
このロコモティブシンドローム、
メタボのような認知度が高い言葉となるのでしょうか?
一般的に、メタボはおなか周りが太めの人を揶揄する言葉と
成り果てていますが、ちょっと笑いの要素がありますよね。
(本当は深刻な話なのですが・・・)
一方のロコモは関節などの痛みを伴う方もいますし、
何より寝たきりの大きな原因になるといわれているので、
とてもじゃないですが、からかえません。
「私ロコモなんだ・・・」なんていわれても
反応に困ってしまいますよね。
私達にロコモが浸透する日がくるのでしょうか?
以下は簡単ロコチェック7つのうち、
一つでも当てはまればロコモの恐れあり!なんだそうです。
中高年の方はぜひともチェックしてみてください!
1.2kg程度の買い物をして持ち帰るのが困難である
(1リットル牛乳パック2個程度)
2.家のやや重い仕事が困難である
(掃除機の仕様、布団の上げ下ろしなど)
3.家の中でつまずいたり、滑ったりする
4.15分くらい続けて歩けない
5.横断歩道を青信号で渡りきれない
6.階段を上るのに手すりが必要である
7.片足立ちで靴下がはけない
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