さて、今日はお砂糖たっぷりのジュースに関して。
だんだんと暑くなってきましたが、
そんなときに冷たくて甘いジュースは思わず
「ごくごくごく」とのどを鳴らして飲みたくなってしまいますよね。
そんなおいしいジュースですが、
ちょっと健康には要注意なお話があります。
被験者の約半分にあたる41人にω3脂肪酸を含む魚油カプセルを、
そして残りの40名にはプラセボを与え、
12週間、毎日摂取してもらいました。
アメリカ・ミネソタ大学の研究グループは、
糖分の多い清涼飲料水を1週間に2回以上飲むと、
すい臓がんの発症リスクが高くなってしまうという論文を
"Cancer Epidemiology Biomarkers & Prevention"に
発表しました。
研究は、シンガポールに住む男女60,524人を対象に行われ、
14年の追跡調査の間に140人にすい臓がんが発症しました。
そして、1週間に2回以上糖分の高い清涼飲料水を摂取した人たちは
そうでない人たちよりもすい臓がん発症のリスクが
87%も高いことが分かりました。
一方、甘い清涼飲料水の変わりに、
フルーツジュースを摂取した人たちは、
すい臓がんの発症リスクが極めて低かったそうです。
なぜ、甘~い清涼飲料水だとすい臓がんになりやすく、
同じように甘いフルーツジュースではなりにくいのでしょうか?
それは含まれるお砂糖が原因だと考えられています。
お砂糖の摂り過ぎ⇒糖尿病⇒すい臓がんというメカニズムらしいです。
実際、すい臓がん患者さんの17%が糖尿病を患ったことがあるとか。
では、今流行の糖質ゼロ飲料あるいは人工甘味料を使った低カロリー飲料は
いいってことになるんですかね?
今回の研究は、シンガポールという限られた地区で行われた
比較的人数の少ない研究なので、さらなる研究が必要なんだそうです。
これからの研究成果も要チェックですね。
|