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お魚油は歯周病を予防する!?

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お魚油は歯周病を予防する!?

さて、今日は意外や意外のお話。

アメリカ・ケンタッキー大学歯学部
口腔健康センターの研究グループは、
海洋生物由来のω3脂肪酸(EPAやDHAなど)が
広範な口腔病原菌に対して、強い抗菌活性を示すことを発見し、
"Molecular Oral Microbiology"に報告しました。

EPAやDHAといえば、お魚に含まれる
血をサラサラにする成分、
あるいは頭の回転がよくなるブレインフードとして
一般的に知られていますね。

研究では、EPA、DHA、ALA(αリノレン酸)のほか、
そのエチルエステルであるALAEE、EPAEE、DHAEEが
多種の口腔病原菌に対して、どのような作用があるかを
調べました。

その結果、これら6種類のω3脂肪酸化合物は強い抗菌活性を示し、
IC50(50%阻害濃度)は1~10μg/mlの低濃度であることが
わかりました。
μgとはgの10万分の1の重さ。
ごくごく微量で抗菌作用があるってことなんですね。

また、ストレプトコッカス菌やカンジダ菌、
ポリフィロモナス菌などの口腔細菌の増殖を
比較的少量で阻害することも認めました。

口を噛みそうな名前の菌は歯周病の原因菌なんですが、
これら菌まで抑えちゃうのはすごいの一言です。

この結果を受けて、
研究グループは「今回の研究は、
口腔内細菌に対するω3脂肪酸とそのエステルの
有意な抗菌活性を示した最初の研究。
EPAとALAは、今回行ったin vitro試験では
DHAより抗菌活性がかなり強いことがわかったので、
生体内においてもEPAとALAは作用が強いのではないか」
とコメントしているそうです。

今後の更なる研究進展を願いましょう。
でも、何でω3脂肪酸って抗菌作用があるんでしょうか?