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総コレステロールが高いとやっぱり認知症リスクアップに

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総コレステロールが高いとやっぱり認知症リスクアップに

さて、今日はコレステロールのお話。
病名が高脂血症から脂質異常症に変わってから早数年。

動脈硬化の原因は総コレステロールの高値ではなく、
悪玉(LDL)コレステロールと中性脂肪の高値なんだという話が
定説になってきましたね。

しかしながら、超悪玉(sd-LDL)が
動脈硬化原因の大親分だとする説もあり、
動脈硬化と血中脂質の関係については、
まだまだ検討の余地が大いにありというところでしょうか。

高脂血症から脂質異常症に変わる以前、
高脂血症の定義として、
総コレステロール値を240をボーダーラインにするか、
220をボーダーラインにするかで紛糾したことがありました。

240を押しているグループ(?)では、
総コレステロール値が低いグループのほうが、
高いグループより寿命が短いのでそんなに下げる必要はないこと、

そして220にしてしまうと、患者さんが増えることから
220を押しているグループは高脂血症治療薬の会社と
結託しているんじゃないかとまで言われていました。
すごい言われようですね。

ま、今となっては脂質異常症の定義には、
総コレステロール値は関係ないことになっていますので、
昔の紛糾はどこへやらという感じなのかもしれません。

しかし、昨年"Dementia & Geriatric Cognitive Disorders"
という雑誌(名前から推測するに認知症の専門誌?)に、
中年期に総コレステロールが高いと
アルツハイマー型と血管型の認知症を発症するリスクが
高くなるという論文が掲載されました。

研究グループでは、1964~1973年に
総コレステロールが高い(240mg/dl以上)40~45歳の男女9844人
を対象に40年間追跡調査を行ったところ、
晩年にアルツハイマー病を発症するリスクは
66%増加していたことがわかりました。

加えて、総コレステロールが200~239mg/dlの
グレーゾーンのグループでさえ、
血管性認知症の発症リスクが52%増加していたことが
分かりました。

200ってそんなに高くないですよね。
今まで、寿命の長短で総コレステロールを論じてきましたが、
寿命がいくら長くても、認知症で長患いはしたくないですよね。
総コレステロールは低いほうがいいんでしょうか。

でもどうなんでしょう。
この論文に改ざん(?)はないのでしょうか。
結構コレステロールに関する論文には
製薬企業の既得権益(?)のからみで
データに改ざんがあるとする過激な主張をする人たちもいます。
しかもその改ざんにWHOも加担しているとさえ
いっています。
(WHOは製薬企業の献金で成り立っているため)

コレステロール分野は
マーケットも含め、ほんとに根が深そうですね。