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イソフラボンで肺がんリスク低下?

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イソフラボンで肺がんリスク低下?

さて、今日はイソフラボンのお話。
数年前、空前のイソフラボンブームが起きましたね。

この間セミナーに出て聞いた話なのですが、
イソフラボンは配糖体構造であるため、
私たちのおなかの中で、微生物が配糖体の結合を切らないと
吸収できないんだそうです。

それは、あまりにも有名な話なのですが、
注目すべきはそのあとです。
今まで、日本人において配糖体を切ることができる人の割合が
だいたい6~8割程度といわれていたのですが、
最近の試験において、10~20代に限っては20%程度しかいない・・・
という結果が出たそうです。

つまり若い人の間では、
イソフラボンを摂取しても8割程度の人が効果がないっ
ていうことらしいんですね。

ただし、その最近行われた試験の対象人数が十数名といったところ
(だと記憶していますが・・・)なので、
たまたま試験にイソフラボンを吸収できない人たちが集まっていた
ということも考えられます。
どうなんでしょうかね。

さて、ながながと前置きを書いてしまいましたが、
本題に移ります。

厚生労働省研究班「多目的コホート研究」で、
イソフラボン摂取と肺がんとの関連について検討したところ、
イソフラボンの摂取量が多い非喫煙男性で、
肺がんの危険度が低くなる可能性が示されました。

調査は、平成7年と平成10年に
岩手県二戸、秋田県横手、長野県佐久、沖縄県中部、
茨城県水戸、新潟県長岡、高知県中央東、長崎県上五島、沖縄県宮古の
9保健所管内に在住の、45~74歳の男女約7万6千人の方々を、
平成17年まで追跡した調査結果にもとづいて調査しました。

その結果、イソフラボンの摂取量が多い非喫煙男性で、
肺がんリスクが低くなったことが分かりました。
また、女性においても統計学的に有意な結果ではなかったものの、
同様の可能性が示されました。

この試験、中年以降の男女が対象だから、
イソフラボンの効果が示唆されたんですかね。
今の10~20代でイソフラボンが吸収されにくいという話が本当であれば、
あと数十年もすれば、効果がないということになりかねませんね。

肺がんの最大の原因は喫煙なのですが、
女性では生殖関連要因やホルモン剤使用との関連が報告されています。
肺がんの女性の方でも「タバコなんて吸ったことがないのに」と
お話される方もいますよね。
女性の肺がんにはホルモンも関与しているってことなんでしょうか。

今回の調査が行われた背景に、
女性の肺がんがホルモンに関与しているかもしれないこと、
さらにイソフラボンが化学構造が女性ホルモン(エストロゲン)と
似ていることがあったようです。

それなのに、女性ではクリアな結果が得られませんでした。
たばこを吸わない女性ではダンナさんの受動喫煙の影響があること、
また、肺がんの症例数事態が少ないことが原因として考えられるそうです。
う~む、とうなってしまう結果と考察ですね。