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勉強成績を上げるために、まず運動から!?

めざせスーパーヘルス 目指せ!スーパーヘルス

勉強成績を上げるために、まず運動から!?

さて、来週はいよいよ国公立大学の2次試験ですね。
受験生やそのご家族は非常に緊張が高まっているのではないでしょうか。

今日はお勉強(成績)と運動の関係について、
日本抗加齢医学会誌のおもしろい記事をかいつまんで紹介いたします。

米国イリノイ州の公立高校、ネイパービル・セントラルの生徒は、
1999年の国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)という
国際学力テストで、理科が世界1位、
数学はシンガポール、韓国、台湾、香港、日本についで
世界6位の成績となりました。

ちなみにアメリカの生徒の平均は38か国中理科18位、数学19位で
両科目の最下位はアメリカの都市で占めたのだそうです。

アメリカはこんな試験の成績ですから、
どれだけネイパービル・セントラル高校が
すばらしい成績を収めたかわかります。

アメリカでは、学校の成績が生徒一人にかけられる費用と
比例すると言われていますが、
ネイパービル・セントラル高校は公立なんですね。
しかも、他の公立高校と比較しても、一人当たりにかけられる費用が少ない。
お金をかければ、いい成績がとれるというセオリーから
外れているわけなんです。

では、そんなネイパービル・セントラル高校の好成績の秘訣は何か。
それは、学校の始業前に0時限目として、
ランニングを10分間するだけなんだそうです。
ただし、全員が心拍計を装着し、最大心拍数の80~90%まで
あげるように指示されているだけで、自分のペースで走っていいんだそうです。

ネイパービル・セントラル高校は長い間授業をするとか、
予備校のようなスター講師がいるわけでもなんでもないんですね。
そして、なぜ走るだけで好成績がとれたのかについては、
科学的な根拠がありました。

難しい話はすっとばしますが、
運動すると、血液の量が増え、燃料(ブドウ糖)を調節し、
ニューロンの活動と発生を促すのだそうです。

つまり、運動は脳の神経回路(ネットワーク)が増える
きっかけになるということなんですね。
なので、勉強をする前準備にはもってこいというわけなんです。
回路が増えている状況で知識を詰め込めば、
それらが頭にすんなり入るということなんでしょうね。

このネイパービル・セントラル高校は
そのメカニズムを知ってか知らずか、本能的(?)になのか、
授業の前にランニングを行って好成績を収めたというのは
すごいことだと思います。
仮にランニングが授業の終わりに実施されていたのであれば
効果はあまり見込めなかったかもしれませんね。

受験生の皆様、ちょっとだけ気分転換に朝に運動というのも
いいかもしれませんよ。