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新しいインフルエンザ薬続々登場!?

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新しいインフルエンザ薬続々登場!?

さて、今年の終わりのお話はインフルエンザのお薬について。

インフルエンザの薬といえば、
皆さんご存知なのはタミフル、リレンザというところでしょうか。
実は今現在国内臨床試験が行われている
新しいインフルエンザ薬があるんですね。
臨床試験でよい結果がでて、早く認可が下りると良いと思います。

インフルエンザ薬といえば、
まず最初に薬剤師が習う(と思う)のがシンメトレルというお薬。
シンメトレルはパーキンソン病治療薬でもありますが、
A型インフルエンザ薬でもあります。

インフルエンザウイルスは宿主細胞に入り込んだ後、
「脱核」といって、自分のRNAを宿主細胞に放出するんですね。
その放出を防ぐはたらきを持つのが、シンメトレルなんです。

ですが、このお薬は耐性を生じやすい上、
今年流行した新型インフルエンザも耐性ウイルスだったため、
今現在ほとんどインフルエンザ薬としては使用されていません。

次にご紹介するのは、
皆さんご存知のリレンザやタミフル。
これらはインフルエンザウイルスが宿主細胞で増殖して生まれた
子ウイルスが他の細胞に乗り移らないようにするお薬。

つまり感染拡大の防止なんですね。
だから発症後48時間以降に服用しても効果がないと
いうわけなんです。
タミフルは内服薬、リレンザは吸入薬として知られています。

最近は、このタミフルやリレンザと
同じメカニズムで働く新しいお薬の臨床試験が始まっています。

一つは日本の第一三共さんのお薬。
リレンザと同じ吸入薬ですが、
なななんと吸入が1回だけでよいのだとか!
病院で吸入したらそれで終わりって感じですかね。
インフルエンザでしんどい思いをする人にとっては
すごく良いと思います。
本当に早く認可が下りるといいですね。

また、もう一つはアメリカのBioCryst社のもの。
こちらは注射剤ですがこれも1回の投薬だけで
効果がでるんだそうです。
ほんとに世の中、進化を続けていますね~。

さて、あともう一つ新しいお薬が臨床試験の最中です。
これは日本の富山化学さんのお薬。
これは今までの薬とは異なるまったく新しいメカニズム。
インフルエンザウイルスは宿主細胞の核を借りて、
RNAを複製して増殖するのですが、
新しいお薬はこの複製を邪魔する働きをもつのだそうです。

新しいメカニズムなので、薬耐性ウイルスもまだないでしょうし、
早い実現を願うばかりです。

これだけ新しい薬があれば、近い未来、
インフルエンザも怖くなくなるかもしれませんが、
やっぱり予防も大切。
手洗い、うがいをしっかり行いましょうね!