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ビタミンDの大量摂取で転倒防止!

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ビタミンDの大量摂取で転倒防止!

さて、今日はビタミンDのお話。

ビタミンDはもともとカルシウムのビタミンといわれてきました。
カルシウムといえば骨ということで、
骨の健康を支えるというイメージがビタミンDには強かったのですが、
最近では筋肉維持や糖尿病の予防、はたまたがん予防や肺の機能アップと
さまざまなカラダでの働きが知られてきています。

ビタミンDは私たちのカラダで合成できる唯一のビタミンで、
適切な量の紫外線を15分間浴びた場合、
1日に250~500μgの作りだすことができます。

しかしながら、
最近の美白ブーム(UVカット化粧品)や室内作業時間の増加などで、
体内合成量が不足する恐れがでているそうです。

イギリスでは乳幼児や青年期の若者において、
栄養失調でもないのにビタミンD欠乏症がみられるのだとか。
確かに、イギリスはお天気が悪いイメージがあるので、
なおさらのことビタミンD不足になりやすいのかもしれませんね。

そういう日本でも、中高年女性の二人に一人はビタミンD不足。
合成できるビタミンでありながら、
不足しやすいビタミンでもあるわけなんです。

1日あたりの推奨摂取量については、
これまで世界各国で2.5~10μgとされてきましたが、
その5倍以上の1日25~50μgの摂取を促す声も大きくなっています。

数年前からビタミンDは高齢者の転倒予防になると注目を集めていますが、
これについても1日30μgの摂取が必要なんです。
今までの常識を覆すようなビタミンDの大量摂取が必要となっているようです。

私たち健康食品を販売するものにとって、
栄養素のはたらきを記載できるメリットがある栄養機能食品ですが、
ビタミンDの1日配合量は1.5~5.0μgの間と定められています。
(昔の推奨摂取量のままなんです)

飲む人の健康を考えれば、新しい知見に基づいて
ビタミンDを1日25μgくらい配合したいところですが、
栄養機能を説明するには1.5~5.0μgの配合に抑えなければならないんです。
健食を製造するものにとって、ちょっとしたジレンマが生まれています。

昨年、栄養機能食品の管轄が厚生労働省から消費者庁に移りました。
過剰なまでの消費者保護をうたう消費者庁のことですから、
消費者に何かあってはいけないということで、
ビタミンDの1日定められた配合量は、
これから先もずっとこのままなのではないかなと思っています。
もう少し小回りの利く制度だったらいいのにな~なんて私個人は思います。