ブルーベリーは経済栽培だけでなく、家庭果樹として、鉢ものや庭木としても楽しめます。花はドウダンツツジのようなつり鐘状の白色で、美しいかれんな花です。果実はブルー色で食べておいしい。秋には鮮やかな紅葉、まさに観賞価値のある小果樹です。
また、農薬を必要としないため、都会のベランダでも、鉢やプランターに植えて十分楽しむことができます。
苗木は、品種が確実で充実したもの、二年生の30~45cmくらいの樹高のものを選びましょう。また、一品種では結実が劣りますので、二品種以上の組み合わせで買い求めます。植え付けの状態は図に示しました。
ブルーベリーは酸性土壌を好みますので、ビートモスを必ず多量に使うことがポイントとなります。サツキのように鹿沼土だけで定植しても、よい生育は得られません。
鉢植えのブルーベリーは、乾燥で枯らしてしまうことが多いようです。ツツジ科ですから水を好むので、日当たりのよいところに置き、たっぷり灌水(かんすい)してください。
肥料は、骨粉入り油かすを用い、愛情をかけて育てれば、10号鉢で一樹当たり、1~2kgの果実を収穫することができます。
庭木としての楽しみ方も鉢植えに準じて行います。完熟果の味は、最高ではないでしょうか。
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