ブルーベリーの育て方・鉢植・庭木

ブルーベリーは経済栽培だけでなく、家庭果樹として、鉢ものや庭木としても楽しめます。花はドウダンツツジのようなつり鐘状の白色で、美しいかれんな花です。果実はブルー色で食べておいしい。秋には鮮やかな紅葉、まさに観賞価値のある小果樹です。

また、農薬を必要としないため、都会のベランダでも、鉢やプランターに植えて十分楽しむことができます。

苗木は、品種が確実で充実したもの、二年生の30~45cmくらいの樹高のものを選びましょう。また、一品種では結実が劣りますので、二品種以上の組み合わせで買い求めます。植え付けの状態は図に示しました。

ブルーベリーは酸性土壌を好みますので、ビートモスを必ず多量に使うことがポイントとなります。サツキのように鹿沼土だけで定植しても、よい生育は得られません。

鉢植えのブルーベリーは、乾燥で枯らしてしまうことが多いようです。ツツジ科ですから水を好むので、日当たりのよいところに置き、たっぷり灌水(かんすい)してください。

肥料は、骨粉入り油かすを用い、愛情をかけて育てれば、10号鉢で一樹当たり、1~2kgの果実を収穫することができます。

庭木としての楽しみ方も鉢植えに準じて行います。完熟果の味は、最高ではないでしょうか。

ブルーベリーの植え方

【引 用】

「目に早く効くブルーベリー~アントシアニン色素の驚くべき機能性~」
鹿児島大学名誉教授 農学博士 伊藤三郎著
ハート出版

ブルーベリーの育て方・小さな畑
3年生の苗木を選ぶ

ブルーベリーは2年生以上、できれば3年生の苗木を選ぶことをお勧めすします。経験的に申し上げますと2年生の苗木は、価格的には安いのですが、小さく弱い為に充分に育たないことが多いようです。

品種は2種類を選ぶ

品種については、2種類以上の品種が良いと言われています。 理由は「実の付きが良い」との事ですが、確かでは有りません。

ポイントは、九州等で盛んに栽培されている"ラビットアイ種は暖地系"と言われて暖かい地方に向いており、東北等寒い地方では"ハイブッシュ、特にノーザンハイブッシュ種"が良いと言われています。

ブルーベリー,苗木

ちなみに岩手県遠野市の当社の農園では「アーリーブルー、ブルークロップ、コビル、スパルタン」等を植栽しています。

品種を選ぶ際には

果実の大きさ、甘さ、結実の時期が早い遅いなど、それぞれ異なるので販売店で聞くと良いでしょう。

土壌改良にピートモス

「カンタンに育つ!」と盛んに言われ"土にじかに植える方が多い"様ですが「これはダメ!」。 ブルーベリーは「酸性土壌」を好むので"土壌改良"が必要なケースが多いです。

そこで活躍するのが"ピートモス"。タップリ使用することをお奨めします。

植える深さは50センチ

ご家庭でお庭に植える場合、どうしても植え込む穴の大きさが小さいように感じます。植えてから1年~2年は良いのですが、小さな穴ではブルーベリーが大好きなピートモスが少ないため将来大きくなりにくいようです。

できれば直径50cmx深さ50cm位の穴がお奨めです。そこにピートモスと土(50%、 50%)を入れ、水はタップリ。油かすや鶏糞‥を肥料として使うとよいでしょう。

仕上げはマルチング

秋の植栽、春の植栽で異なりますが、株元にバークや藁などを厚めに敷き詰める(マルチング)と水分も保てるし、雑草が発生しにくいのでおすすめです。

ブルーベリーは秋にキレイな紅葉を見せます。

ブルーベリーの紅葉

【オススメの本】

「ブルーベリー-栽培から利用加工まで-」
(日本ブルーベリー協会編、創森社)

「ブルーベリー全書-品種・栽培・利用加工-」
(日本ブルーベリー協会編、創森社)

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